キルティングジャケットと言われて思い浮かべるのは、中綿入りで全面にステッチが入った腰が隠れる程度の着丈のアウター。知っているし雑誌などで見かけますが、実際に着ている人はなかなか見当たりません。
しかし、メンズファッションがクラシック回帰、ブリティシュスタイルに流れる中で、キルティングジャケットに注目が集まっているは事実です。
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またキルティングジャケットと言えばラベンハムを思い出しますが、そのモチーフのブランドも注目されているそうです。
ダウンほどかさばらないので、春風が冷たいお花見などに重宝します。梅雨時期にも急に気温が下がることもあります。もちろん秋口は活躍の季節です。
ブランドごとの特徴を整理してみました。お気に入りのキルティングジャケットが見つかるはずです。
キルティングジャケットとは。
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キルティングジャケットが生まれた英国ではハンティングや乗馬用としても着用されていました。キルティングジャケットという呼称は和製英語で、正式には【quilted jacket=キルテッドジャケット】または【husky jacket=ハスキージャケット】と呼ばれています。
現在はラベンハム社が有名ですが、語源ともなったハスキー社の製品がオリジナルだと言われています。ハスキー社は1960年の創業ですから、それほど古いモノではないようですね。
素材は表地がナイロンやポリエステルなどの合成繊維、中綿はポリエステルを使用するモノが一般的です。フロントはスナップボタンで留めるが普通ですが、ファスナーと併用したものもあります。
ダイヤ柄のステッチを施すことで中綿が片寄らないようになっていて、軽く、風を通さず、防寒というよりも動きやすいアウターとして普及しました。
素材を替え、シルエットを見直すことでファッションアイテムとしても見直されています。れディーズやキッズ向けもあります。
代表的なブランドを選定しました。
やはり英国製でしょう。
ラベンハムは外せません。
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キルティングジャケットのアイコン的存在のラベンハムは、1969年にイギリス、サフォーク州のラベンハムという小さな村で誕生しました。
当時エリザベス女王に仕える女官だった設立者が、女王が乗る馬のホースブランケットとしてキルティング生地を使用することを思いつきます。
保温性に優れていることから乗馬愛好家に広まっていくと、馬とおそろいの人間が着るジャケットを作ってほしいという要望が寄せらます。
1972年に試作品が出来ると乗馬愛好家が広がっていきました。1978年頃にはダイヤモンドキルトを使用したキルティングジャケットが発表。乗馬用のジャケットにがファッションアイテムとして、高い評価を得るようになりました。評判はヨーロッパ各地に広がり、日本上陸したのは1993年頃です。
現在もすべて自社工場で生産しているので、様々な要望(別注品やコラボ商品も豊富です)に応えることで販路が広がっていったのです。
やはりキルティングジャケットの歴史はラベンハムの歴史と言っても過言ではないようです。
オイルコートだけじゃない、バブアー。
http://zozo.jp/shop/ships/goods/22242174/?did=41970842
Barbour=バブアーと言えば、オイルのしみ込んだ防水ジャケットが有名です。新品だけでなくビンテージが人気で、女性が着こなす姿も珍しくありません。
1894年にイングランドの北東部、サウスシールズという漁師町で誕生したバブアーは、漁師や港湾労働者のために生まれた防水服としてワックスコートを製造。撥水性に優れたため英国のアウトドアマンにも愛用され続け、英国王室御用達の栄誉=ロイヤルワラントを受けるなど、100年以上の歴史をもつブランドです。
こちらは1980年に初めて乗馬用としてリリースしたアイコン的モデル=ビデイルをベースに、SHIPSが別注したものです。
シルエットをモダンフィットに改良し、素材をウール生地キルティングに変更しています。そのため普段使いからビジネスまで汎用性が広がりました。スタイリッシュな着こなしが楽しめます。
トラディッショナル・ウェザーウェアで若々しく。
http://www.tww-uk.com/item/detail.cgi?itemCd=100_G182APQCO0043G&it_cl=042&no_pankuzu=0
Traditional Weather Wear = トラディショナルウェザーウェアは1974年に誕生したマッキントッシュ社のセカンドライン。マッキントッシュのスピリッツと英国トラッドをベースに、より若々しい、上質なカジュアルウェアを提案してます。
兄貴分のマッキントッシュに負けないクオリティを保ちながら、キルティングジャケットやゴム引きコートなどが好評で、リーズナブルな価格も魅力です。
取外し可能なフード、淡いカラーリング、ボタン使いやコーデュロイのパイピングなど若々しい、コートのようなシルエットが新鮮です。
若い世代だけでなく、ミドルエイジにこそ積極的に取り入れて欲しいキルティングジャケットです。
家族やパートナーとおそろいで楽しむ。
https://www.shipsltd.co.jp/shipsmag/fashion/2018winter-0036/
これまでは色味の地味なキルティングジャケットが主流でしたが、明るい色や女性に向いた優しい色も見かけます。
バリエーションが増えてきたので、色違いや型違いなどご夫婦や恋人とのおそろいコーデも楽します。そして家族で揃えるともっと楽しい。
温もりのあるジャケットを見つけましょう。