違いを知って選びたい。ダンガリー・シャンブレー・デニムシャツ。

カジュアルシーンでは欠かせない羽織りもの、年齢・性別・出身地・血液型も問わず、体型も気にすることなく楽しめるシャツの代表選手がデニムシャツです。

デニムシャツ、しかしタイトルにも書いたように、似た印象のシャツが3種類あるのをご存知でしょうか。

気付かずにシャンブレーシャツのコトをダンガリーまたはデニムシャツと呼んでいるなら、少々残念です。

特に古着屋さんでコナレた感じのデニムシャツ(ダンガリー?シャンブレー?)を探しているのであれば、違いを知ってから出かけましょう。

お店のスタッフの方との会話も弾みます、そして意中の1着に巡り合える可能性が広がります。

違いについての解説

NIGEL CABOURN|ナイジェル・ケーボン スペシャル インタビュー

http://openers.jp/article/8231

3種類は、仕様の違い(構造の違いというべきかも知れませんが・・・)によって区別することが出来ます。そして、その違いが厚さ・生地感・色の違いに表れてきます。

経年による変化も違ってきます。ブランドによっても違うでしょう。そのため見た目は似た印象のシャツなのですが気が付くと何枚も・・・・・というカオスに陥る可能性が否定できませんので、くれぐれも注意のほど。

デニムシャツとは

「8ozデニムシャツ」

https://wear.jp/item/11783238/

デニムシャツとは、デニム生地=インディゴで染めたタテ糸と未さらし(染めていない)のヨコ糸で綾織り=で作ったシャツのことです。

ジーンズと同じ織り方ですが、生地の厚さが違います。通常のジーンズは14オンス前後の厚さの生地を使いますが、デニムシャツは10オンス以下が多いようです。

デザイン的には、肩ヨークや胸ポケット、スナップボタン留めなどのウエスタンシャツにみられるディテールが多く、ワークテイスト・タフな印象のデザインが似合います。

基本色はインディゴブルーで、経年による色落ちを楽しむことができるのもジーンズと同じです。

衿や肩ヨークにスタッズや刺しゅうを入れたり、ダメージをリペアしたり様々なタイプがあります。

ダンガリーシャツとは

https://item.rakuten.co.jp/retom/lv66986/

ダンガリーシャツとは、タテ糸が白糸、ヨコ糸がブルーなどの色糸を使って綾織りした生地で作ったシャツのことです。

デニムシャツとは糸使いの仕様が逆になっています。そのためでしょうか、デニムシャツにくらべると生地が薄く感じるようです。

デザインもデニムシャツと同じようにウェスタンテイストのものが多く、見分けづらいのも事実です・・・。

シャンブレーシャツとは

http://www.sixpacjoe.com/product/12960

シャンブレーシャツとは、タテ糸にインディゴ染めの糸、ヨコ糸に白糸(みさらし)を使って『平織り』した生地で作ったシャツのことです。

デニムシャツと同じ構造(糸使い)なのですが、平織りにすることで色むらが少なく、上品な印象になります。そして生地感も薄いものが多いのです。

デザインは多様で、ウェスタン仕様からワークシャツ、またボタンダウン仕様のカジュアルシャツというものも見受けます。

生地が薄いので、ジャケットに合わせてネクタイを結んでも違和感がありません。

またデニムシャツ(ダンガリー含む)ほどではありませんが、インディゴ染めの特徴から経年変化を楽しむことができます。袖口やボタンホールに出る『あたり』は、やはりインディゴ由来だと納得できると思います。

着こなしは2通り、ワイルド系かキレイ系か。

生地感で大別するならば、綾織りのゴツゴツした感触はワイルド系、平織りのツルっとした肌触りはキレイ系に向いていると思います。

実際、シャツデザインをみても前者つまりデニムシャツやダンガリーシャツにはウェスタンテイストやワークテイストのものが多く、後者つまりシャンブレーシャツにはワークテイストのやボタンダウンなどタウンウェアと使えるものまであります。

サンプルを上げながら、着こなしについて考えてみました。

ウェスタンデニムシャツ

https://lee-japan.jp/shop/g/gLT0500-146-02/

適度な色落ち加工を施したデニムシャツはLEEの定番です。色のバリエーションが用意されているので好みを選ぶことも可能です。

シルエットは全体にタイトに作られていて、着丈も短めになっています。デニムonデニムという着こなしやベージュや白デニムとの組み合わせも新鮮です。

また黒スキニーを持ってくるとモダンなウェスタンが楽しめます。今の気分なら押しの強いスニーカーですが、サイドゴアブーツを合わせるなどイマジネーションは広がります。

さらに定番化しつつあるのがスポーツミックススタイルで、スエットパンツやトラックパンツを合わせることで、それぞれの自由な雰囲気が増長されリラックスした印象が強まります。

さらにワイルド感を加えたいなら、インナーは白Tではなくヘンリーネックやタンクトップを使う事です。そしてアクセサリーをつけるより、鍛えた胸筋と爽やかな笑顔が大切です。

 

NOBさんの「BEAMS / メランジ ニットキャップ(BEAMS)」を使ったコーディネート

https://wear.jp/corazonista/10887645/

 

シャンブレーシャツ

https://www.hamburgcafe.jp/product/1893

定番のレギュラーカラー

こちらもLEEからサンプルを提案します。画像は1960年代の古着ですが、シャンブレーらしいなめらかな平織りの生地感が理解できると思います。その上でインディゴ由来のアタリを確認することができます。

ボタンの感じからもワークテイストのシャツであることが分かると思いますが、同じような生地を使っていながら下の画像のように仕上げると、そのままキレイ目コーデにも使えるという汎用性の広さがシャンブレーの特徴です。

安定のボタンダウンタイプ

product photo

https://bananarepublic.gap.co.jp/browse/product.do?pid=402493006&sdkw=P402493&sdReferer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F

上下ともチノパンとの相性がうかがえますが、着こなしの違いも想像できます。上のシャツならややワイドなストレートで丈は短めに設定、ワークブーツなどが似合うでしょう。

下(バナナリパブリック)ならば、パンツには軽くセンタークリースを入れておきましょう。シャツのすそはタックインしてもイイと思います。ローテクなスニーカーやローファー、メガネというアクセサリーもアリですね。

注目はバンドカラーシャツ

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https://jimsstore.exblog.jp/24557205/

2015年頃にも注目されましたが、中古市場ではバンドカラーの根強い人気が続いています。このシャツの面白いのはサイズアップして上までボタンを締めることでエスニックなテイストになり、ジャストサイズを選び第一ボタンを開けると、キレイ目なテイストになることです。

エスニック感を求めるならパンツはガウチョ風のワイドパンツ、または柔らかい生地でできたサルエルパンツ、サンダルやスリッポンタイプのスニーカーでまとめましょう。

ワークテイストを残しながらキレイ目に仕上げたいなら、パンツはワイドなカーゴパンツ、ベストを羽織り、首元にバンダナを差し込んで仕上げるという方向です。イメージはナイジェルケーボンアタリでしょうか。

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デニムシャツとシャンブレー まずは1枚づつ揃えましょう。

Nigel Cabourn(ナイジェル ケーボン) の新作と合わせて、人気シャツジャケットをご紹介です。

デニムシャツ、シャンブレ―シャツは実に多くのブランドで作られ販売されています。現行品もあれば古着にも味のある商品が多く見つかります。

さらにここではインディゴ系の色合いを紹介しましたが、色糸にピンクや淡いブルーを用いたものまでバリエーションが広がっています。(こうなると定義づけが難しくなりますが・・・)

なので、これから手に入れようとするならば、まずはインディゴ由来の基本形、デニムシャツとシャンブレーから始めてはいかがでしょう。

前者であれなウェスタンタイプがお勧めです。後者ならレギュラーカラーのワークタイプから揃えましょう。

特にシャンブレーならばセーターなどの下にも使えます、季節を問わず活躍してくれる頼もしいシャツです。

次はデニムとダンガリーの違いも楽しんでみましょう。またデザインの違うシャンブレーを探してみてもイイででしょう。

そして長く付き合える服だけが残っていくのかも知れません。