ダッフルコート選ぶなら・・・グローバーオールかインバーティア あなたはどっち? 

ピーコートと並び、学生ファッションの定番アイテムといった印象が残る『ダッフコート』ですが、その歴史やディテールの由来を調べてみると、無骨なおとこの働く服、ワークウェアであったことがわかりました。

ファストファッションの画一的な装いと、古着やビンテージウェアなどを組み合わて楽しむことが一般的になっています。

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ダッフルコートのように長く愛されてきたデザインの背景を知ることで、コーディネートの幅がさらに広がります。

そして単に組み合わせを楽しむだけでなく、その理由が明確であれば自信にもつながり更なるアイディアも生まれてきますよ。

ダッフルコートの歴史

https://www.sunspel.jp/journal_20161206.html

まずダッフルコートという名前の由来ですが、これはベルギーのアントワープ近郊にある街「デュフェル(Duffel)」(英語名:ダッフル)にあると言われています。

15世紀から17世紀にかけ織物産業が盛んであったデュフェルでは、安価でクッション性に優れた厚手のウールメルトン地が有名でした。

この生地は「ダッフル」の愛称で呼ばれるようになり、防寒性に優れていたことからコートが作られるようになり「ダッフルコート」となったそうです。

安価でもあったことから、北海の厳しい環境で働く漁師たちが着用していました。繊維が密に絡み合うことで寒さに強く、多少の雨や霧、波しぶきを浴びても、水をすぐに吸水しにくい特徴が理由でした。

漁師たちの作業着だったこのコートは、第二次世界大戦でイギリス海軍に採用された事で、広く知られることになります。

さらに大戦終了後、軍の放出品により一般にも普及していきます。機能性と安価であったことから学生たちにも愛用され、アイビーファッションのアウターとして注目されていきます。

そうしたことがダッフルコート=学生ファッションといイメージを作り上げているのかも知れません。

個性的なディテール

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ダッフルコートならではの特徴がいくつかあります。厚手のメルトン生地を使い裏地のない1枚仕立てであることはもちろんですが、ほかにも共通するいくつかのディテールを探ってみましょう。

フロントはトグル留め

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ダッフルコートと言えば、ボタンやファスナーなどではなく『トグル』と呼ばれる留め具を使うデザインが最も特徴的です。

木製や動物の角などの留め具をジュートのロープに、ねじ込んで留める方法は、漁師達が手袋をした状態でも開閉しやすいことから採用されました。

フロントを重ね留めすることで、冷たい風の侵入も防ぐことが出来ます。

大きなパッチポケット

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左右に配置されたポケットはシンプルで愛らしい印象ですが、これも手袋をした状態でも出し入れしやすい大きさが基準になっています。

フラップのつ付いたものが一般的ですが、旧いデザインではないものも見つかるようです。

一体化したフードとチンストラップ

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フロントのトグルと同様にダッフルコートの特徴を成しているのが大きめのフードです。荒海での仕事から守る機能ですが、このデザインが学生らしい、若々しい印象につながっているよです。

フードを被り、顎部分を覆うように付けられたチンストラップで固定すれば、風が吹き込んででも飛ばされる心配はありません。

見落としがちなストームパッチ

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肩から背中にかけて生地が二重になっています。雨や雪などでもっとも濡れやすい、冷える部分を補強したディテールは、働く男の服、ワークウェアならではの機能を持っています。良く工夫されたデザインになっています。

こうしたディテールを持つダッフルコートは多くのブランドが製造しています。そしてブランドごとの特徴を見つけることができます。ココでは二つのブランドにしぼってみました。

グローバーオール

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ダッフルコートの代名詞のような存在と言ってもいいほど。まずはこのブランドから。

創業は1951年、イギリスでレザーアイテムやコットン製品を販売する企業でした。第二次世界大戦後に海軍で使用されたダッフルコートを大量に引き取り、街着として着られるデザインにアップデイトして評判になります。

その後、素材を高級のウールに変更するなどの改良を重ね、またより丁寧な縫製をで仕上げることでダッフルコートのステータスを高めた功績は大きいと思います。

肉厚なウール生地、チンストラップや木製トルグといったディテール、そしてワークウェアらしいオーバーサイズのシルエットのオリジナルモデルは、今の雰囲気に合ったアウターと言えると思います。

また時代を意識したデザインや、ショップ別注モデルなどにも柔軟に対応することで多くのグルーバーオールファンを獲得しています。

インバーティア

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知名度という点ではいささか低いかも知れませんが、ダッフルコートのオリジンはインバーティアだという根強いファンがいるのも事実です。

創業は1904年、イギリスの老舗コートブランドです。このブランドを有名にしたのはリバーシブルコートの開発でした。富裕層中心に販売をひろげ大きな成功につながります。

第二次世界大戦後、自由経済の流れを受けて世界へ進出、商品の種類を広げていくなかでダッフルコートを作り始めます。

インバーティアがこだわったのは高品質という事でした。特に素材選ぶに厳しく、使用するヘリンボーンウール素材は200年以上にわたり本物の素材のみを供給し続ける英国老舗メー カーのモノです。

この生地はエルメスでも使われていることから、この生地で作られたコートは 別名『エルメスダッフル』と呼ばれ、多くのファッショニスタから圧倒的な支持を受けました。

しかし生地メーカーの事業不振から1980年ころにはインバーティアのダッフルは姿を消してしまいます。

ところが2013年の秋冬に復刻すると、時代あわせたフィッティングのモデルを展開。価格は高めですが、ホンモノを待ちわびていた人たちに歓迎されています。

ダッフルの下には何を着る?

スーツやジャケパンの上に羽織り、ビジネススタイルに適度な地ラックス感を与えるという着こなしは一般的になっています。

また同じテーマのもと、タキシードに羽織るというのも、いっとき注目された提案でした。パーティウェアにヌケ感を持たせるというのも同じ発想です。

しかしワークウェアという源流を持つのであれば、カジュアルシーンでも活躍してくれるはずです。寒い時期、働く服という同じテーマのニットをふたつチョイスしてみました。

[アンデルセンアンデルセン]ANDERSEN-ANDERSEN

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デンマークメイドのニットが注目されています。コチラは定番のタートルタイプ。デンマークで昔から着られている船員や漁師・猟師が着用するデザインからインスパイアされました。

デンマークは、もともとニットなどの編み物が有名なお国柄です。機能性にも富み、前後どちらでも着られるニットは、あわただしい船員達向けに作られてたものです。

袖口のリブは折り返して着用しますが、開くと親指だけ指ぬき状態になります。保温性を考慮したアームウォーマーとしても利用できます。

フィッシャーマン タートルネックニット

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ミドルゲージニットでラフに編上げた暖かみのあるタートルセーターとダッフルコートの相性は絶妙なコンビネーションです。

漁師むけに作られたということ、こうしたセーターの源流がイギリスのアラン島近辺にあることなど、お互いのルーツの似ている点がそのような調和を生むのかも知れません。

これがあれば雪道も怖くない。

雪の深い北国では必需品のゴム長ですが、それ以外では持っていないかも知れません。ですがこうしたシックなゴム長もあります。(ちなみにこちらはエーグル)

雪の日や、冷たい雨の日などダッフルコートに、また梅雨の時期でも足元を機にせず過ごせます。さらにもしもの災害の時などでも、重宝します。

カントリーブーツやワークブーツでもいいのですが、同じワークテイストの『ゴム長』という選択で、向かうところ敵なしです。

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