もちろんメインシーズンは初夏から秋口までだとは思いますが、サンダルを使ったコーディネイトはもはやシーズンレスの状態だと断言できそうです。
コンフォート系、アウトドア系、スポーツ系そしてハイブランドやシューズブランドから多種多様なサンダルが出ていて戸惑うばかりですが、今回はカジュアルコーデのハズシ役として活躍してくれるサンダルについて取り上げてみたいと思います。
https://www.pinterest.jp/pin/412994228298242351/
カジュアル=スポーツブランドという直球もいいのですが、もう少しファッションとしても成立するサンダルを検討してみると『日本VSドイツ』という図式が浮き上がってきました。
どちらの国もモノ作りにおいて、古くから定評があります。代表的なのは車作りです。メルセデスやワーゲン、トヨタ・ニッサンは世界ブランドといって異論はないでしょう。
そうした質実剛健であり、細部にまで気を抜かないモノ作りの姿勢が、なんと!サンダル作りにおいても発揮されています。
ドイツそして日本から、それぞれ二つづつブランドをピックアップしてみました。ご自身の哲学とシンクロするブランドを見つけてください。
From Germany
コンフィオートシューズの先駆者 ビルケンシュッ
その独特なデザイン・フォルムを始めて目にした時は、少々戸惑いました。つま先はシュッとしているものだという既成概念がありましたので、なんとブサイクな・・・、と感じたものです。
しかし足を入れてみると、スニーカーのような履き心地に、これはサンダル?と疑うほどの衝撃でした。
ドイツではコンフォートシューズという考え方があること、その背景には第一次大戦の負傷兵のために開発されたものであり、彼らを診る看護婦の足元を支えていう事を知り、独特のフォルムや素材使いになった必然性を理解することができました。
https://ec.benexy.com/shop/birkenstock/item/view/shop_product_id/637
快適な履き心地は、ファッションと取りいれらるだけでなく、環境保全という企業姿勢=スタイルが共感を得ることになります。
ビルケンシュトックを履くという事は、カラダを考えることであり、生きること、環境のこと、地球を考えることにつながります。手頃な価格ではありませんが、納得いただけると思います。
ドイツプロダクトとイタリアンデザインの融合 トリッペン
ビルケンシュットックよりもシューズブランドのイメージが強いトリッペンですが、コンフォートなサンダルも人気があります。
医療用矯正靴をルーツとしているので、その履きごこち、特につま先の自由な浮遊感は中毒性があるという評判があるほどです。
1992年の創業ですから、わずか30年ほどでヨーロッパだけでなく日本マーケットにもしっかり浸透しています。
http://www.trippen.co.jp/collections/men/men-zori/zori-m/
素材選びやデザイン・設計へのこだわりは周知のとおりですが、目の届くところで作り、しかも手作業が製造ラインの中心を成していると言います。
昨今では製造現場が本国を離れ、アジアや南米にシフトする傾向があります。コスト面では歓迎されるものの、反比例する事態は避けられません。
価格は張りますが、ケア次第で10年はもつというバックアップ態勢も万全です。安心して手に入れてください。
From NIPPON
多彩なコラボレーション スイコック
https://www.add-clothing.com/fs/addclothing/t13031810
スイコックというブランドへの認識はなくても、既に持っているという方が多いかも知れません。
スイコックは自社製品だけでなく、他ブランドとのコラボレーションが多いという特徴があります。その理由は、確かなモノ作り、確かなクオリティです。
特筆すべきはビブラム社との製品開発でしょう。世界で初めてサンダルのソールに使っただけでなく、フットヘッドの素材もビブラム社とともに作り上げた逸材です。
滑りづらいソール、快適な足入れのフットヘッドは、ナイジェルケーボン、X-girl、聖林公司などファッション性の高いブランドのコラボサンダルとしてリリースされました。人気のほどは想像できると思います。
https://hypebeast.com/jp/2018/6/tyler-the-creator-golf-wang-suicoke-sandal-closer-look-release
スポーツサンダルというカテゴリィですが、コーディネイト次第でシックな仕上がりに変身します。
そして素足で履くことを想定し、ストラップによる擦り傷が出来ないよう、構造や仕様、素材にまで気を配るあたりに日本製の誇りを覚えます。
自在なレザーコレクション エンダースキーマ
https://www.fashion-press.net/news/45284
エンダースキーマはシューズブランドというよりも、異色のレザーブランドと言った方が適切だと思います。
注目されたのは『オマージュライン』と言われる、人気のスニーカーをヌメ革を用い再構築したものでした。デザインと監修は代表の柏崎亮氏が勤め、実際の制作は浅草のベテラン職人が手掛けるという日本のワザの結集とも言える作品でした。
しかしただ形を似せて作ったものではなく、別次元の靴として成立、評価されえるものでしたから、海外での人気が一気に加速するきっかけとなった訳です。
スニーカーだけでなく、ローファーやオックス系のシューズも高い評価を得ていますが、独特のフォルムのサンダルは機能性も高い上に、ファッション性も高いと巷を賑わせています。
https://lantikick.exblog.jp/iv/detail/?s=24222137&i=201603%2F15%2F07%2Fe0211707_18543324.jpg
波打ったソールが、思いのほかあるきやすいカーブを生むのだとか。素足よりもソックスで遊ぶという提案がハマります。
長く付き合えるサンダルを探そう。
https://www.pinterest.jp/pin/551479916855009599/
今回はニッポンVSドイツという基軸でピックアップしてみましたが、アディダスやミズノ、アシックスなどのスポーツブランドにも気になるサンダルが見つかります。
またアウトドア系ならコロンビアなどのアメリカ勢に楽しいサンダルがあります。
そろそろ本気でサンダルを探すタイミングなのかも知れません。長く付き合えるサンダルを見つけましょう。