少し長めのステンカラーコートをサイズアップで。

巷ではビッグサイズが新鮮だということから、ニットでもスエットでも大き目に着ることが増えてきました。となると、アウター系もサイズアップしないとバランスが取れません。

そこで気になり始めたのがステンカラーコートです。正式にはバルマカーンコートと言いますが、大切なのはどういうものを選べばいいのかということ。今の雰囲気にあった、やや長めのシルエットを探してみましょう。

シルエットで大切なのはAラインであること。肩から裾に向かってアルファベットのAを描いたように広がっていること。

レインコートですから雨が流れ落ちるようになっていなければいけません。こうした基本はしっかり押さえておきたいところです。

次に肩の可動域が広いか、セットインスリーブではなく肩を丸く包むラグランスリーブを選びましょう。雨粒が流れ落ちやすい構造で、着心地もリラックス感があります。

フロントは比翼仕立てでボタン留め、クラシックな意匠が気分をアゲてくれます。そして素材はコットンギャバが望ましく、ベージュかネイビー。着丈は膝下程度あれば理想的です。

Barbour / SINGLE BRESTED シェイプメモリーロングコート

Barbour / バブアーと聞くだけでホンモノ志向でテンションが上がります。創業は1894年、

英国王室御用達（ロイヤル・ワラント）が示すように、確かな作りと耐久性で悪天候でも快適な時間を提供してきました。

このコートは1930年の開発当初のディテールを見事に復刻させました。ただし素材を現代風に変えることで軽量かつシワになりにくい機能性がアップしています。

美しいAラインも、長く設計された着丈も目指したい理想形です。肩はセットインになっていますが、サイズアップすることで肩ラインが落ちてくれるので問題なし。

肩で着る、肩に乗せるように羽織ることがポイントです。

タータンチェックなどクラシックなニオイのパンツを合わせましょう。ニットなら生成りのフィッシャーマンセーターが気分です。ニットキャップもあり。

春先ならボーダーのカットソーにネイビーのワイドパンツなどもいいでしょう。ベースボールキャップでアレンジしても楽しそうです。

素材と色は理想から離れますが、ユニクロにイイのが見つかりました。サイズ感といい長い着丈といい、なかなかのポイントをついています。

クリストフ・ルメール率いるデザイナーチームによる、新しい解釈を加えたベーシックアイテムからコートが提案されています。

着こなしの基本はトラッド。フレンチトラッド思わせる味つけで楽しみましょう。ボタンダウンシャツにカーディガン、ウールパンツまたはチノパン。上品にローファーでまとめましょう。

素材はハリのあるプロテックなので少しコナレ感、柔らかさに欠けるかも知れません。自己責任ですが、一度水を通すか、自宅で洗いをかけるという荒業で加工するといいでしょう。あくまで自己責任で。

色違いでブラックも用意されています。加工してアタリなどを楽しみたいのならこちらが気になります。何と言ってもクールです。思い切って二色を大人買いという悪だくみが出来るのもユニクロならではのコストパフォーマンスの良さです。

スポーツミックスとの相性も良さそうです。あまり考えすぎず、様々な着こなしに羽織ってみると意外性が広がります。

http://anatomica.jp/news_detail.html?id=137

アナトミカ(ANATOMICA)はフランス・パリのセレクトショップでありそのオリジナルブランドを指しています。

その歴史は1994年、ピエール・フルニエ(Pierre Fournier)氏がパリにオープンしたことから始まります。2008年にはユナイテッドアローズ原宿本店メンズ館にショップインショップをオープン、そして2011年、東京日本橋に日本初となる路面店をオープンしています。

画像はアナトミカのディレクター、ピエール・フルニエ氏です。流行やトレンドなどに左右されることなく、独自の美意識と豊富な知識、そして経験が魅力的な提案に結びついています。

氏が羽織るラグランコートは、長きに渡りアナトミカの定番商品です。時代がアナトミカに追いついたと言ってもいいでしょう。

クラシックを基本として、ファッションを味わうという姿勢が隅々まで息づいてます。年齢を重ね、しっかりとした肩が出来たらこのコートを手に入れましょう。