初めに。この記事は『手の届く名品たち』というタイトルで、男にとって必要と思われる靴を5種類選び、ブランドごとの特徴を考察するものです。
俗に言う『一生もの』ブランドではなく、現実的に手に入れやすいブランドを選定しました。と言っても使い方、手入れ次第で長い付き合いができる、高い品質を備えたものばかりです。
今回取り上げるんのは『ローファー』。アメリカ発祥と思われがちですが、実はイギリスに源流があります。
アメリカの大学に留学したイギリス人が持ち込み広がったというのが有力で、60年代のアイビーファッションの流行から学生らしい、若々しいデザインが広く受け入れらました。
人生初の革靴がローファー(タイプ)であった人も多いでしょう、七五三とか。また大人になっても、また年配の方にとっても脱ぎ履きしやすいローファーは重宝です。
長い付き合いになる(なっている)ローファーについて見つめ直してみましょう。日本ブランドにも名品が揃っています。
ユニオンインペリアル
http://www.union-royal.jp/item/unionimperial/premium/1522.html
1952年創業の老舗ブランド『ユニオンインペリアル』からイタリアンローファーを思わせる、美しいフォルムのローファーを紹介です。
創業以来、技術革新と職人気質を忘れず、日本人にフィットする靴を作り続けています。素材はフランスアノネイ社のカーフを使用、ハンドソーンの九部仕立てという逸品です。
優雅な曲線を生かしてスーツに合わせていいでしょう。
三陽山長 弥伍郎
http://www.sanyoyamacho.com/collection/dress_shoes/yagoro.html
和名を乗せたモデル名がユニークな三陽山長からローファーを紹介します。三陽とは屈指のアパレルブランド=SANYO、歴史あるブランドが自信に満ちた靴部門を立ち上げると、靴好きたちがその出来映え唸るほどでした。
それも素晴らし出来映えですが、フレンチテイストを秘めたローファーも俊逸です。履きならしが必要と思わせるプライドの高さ、控えめながら主張するような小さなヒールカップ。日本人の足を知り尽くした職人たちが製作に加わり結実したものです。
ジャパンデニムの色落ちを楽しむように、経年によるフィット感を味わってください。
リーガルシューズ REGAL TOKYO ORIGINAL
https://www.regaltokyo.jp/blog/2018/04/blog-4443/
日本を代表するブランド、リーガル社から従来のラインナップではなく、REGAL TOKYO ORIGINALのコインローファーです。
ローファーの印象を左右する意匠にサドル(甲を左右に渡るパーツ)があります。こちらはフルサドルというソールまで伸びたデザインを採用したことで全体が上品に仕上がっています。
素材もパターンオーダーで使用するフランス製を使うなど、レディメイドとは思えない気合の入れようです。
構造においても、ソールは縫い目が見えないような仕上げにしたり、コバを削る事でエレガント仕上げたり、アンダー5万円でこのクオリティが手に入るとは驚きです。
JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)
JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)はインドネシアで作られる本格靴。英国靴の聖地ノーザンプトンで修業した現代表が、先代から続く靴産業を転換して現在の評価を獲得しています。
作り出す製品は英国製と見間違うほどのクオリティを有し、圧倒的な低価格という相反する魅力を持っています。インドネシア、アジアという廉価な労働力が成せるマジックです。
日本のセレクトショップにも多く流通しているので、日本人の足型やフィット感も研究しているので、もはやジャパンブランドの一翼と言ってもイイでしょう。
フレンチテイストのシルエット、立体的なトゥのモカ縫い、サドルの形など理想的なローファーです。カラーバリエーション、スエードなどの素材違いなども展開しているので、この部rンドだけで満足できるコレクションになります。
最後はHARUTAでキマリです。
甘酸っぱい思い出や、忘れてしまいたい出来事など、学生時代の相棒と言えばHARUTAでしょう。しかし大人でも使えるHARUTAがあります。
HARUTA×EDIFICE Exclusive Modelというモデル名でもわかるように、EDIFICEが別注を依頼したものです。
型番「8051」をベースに、アッパーを光沢感のあるガラスレザーに変更、またソールを「vibram」ソールに変更することでファッション性と機能性を備えました。
ローファーでは秋冬の足元が物足りないという時でも、このローファーなら適度なボリューム感でバランスが保てます。
ドレス感のあるタイプを中心に4ブランド、最後はスニーカー代わりに履けるカジュアルモデル。
ローファーは奥行きの深いものだと思います。だからこそいろいろ試して自分に相応しいローファーを見つけてください。
英国製、アメリカ製、フランス、イタリア、スペインにもいい靴が揃っています。